【 てつこの部屋 】 ~ VOL16 炭の都~
更新日2021.02.18
♦ バリバリ 夕張
なんのCMか定かではないが
なぜか口ずさめてしまう。
そんな経験、皆さんはありませんか?
私のなかでは
“バーリバリ、夕張♪”
これがそれでした。
当時幼稚園児くらいのわたしには
“バリバリ”も“ユウバリ”も
なんのことかピンときていなかった。
前回の大倉さんとの接触を機に、私の脳内で
“それ”が延々と再生されるとともに、
夕張への訪問欲はピークに達していた。
もはや恒例となっているが、
夕張分の炭鉄港カードももれなく、
既に配布終了となっている。
しかし、だからと言って
行かない訳にはいかない!!
まずは、
夕張の石炭大露頭
「夕張24尺層」へ!!
なぜか口ずさめてしまう。
そんな経験、皆さんはありませんか?
私のなかでは
“バーリバリ、夕張♪”
これがそれでした。
当時幼稚園児くらいのわたしには
“バリバリ”も“ユウバリ”も
なんのことかピンときていなかった。
前回の大倉さんとの接触を機に、私の脳内で
“それ”が延々と再生されるとともに、
夕張への訪問欲はピークに達していた。
もはや恒例となっているが、
夕張分の炭鉄港カードももれなく、
既に配布終了となっている。
しかし、だからと言って
行かない訳にはいかない!!
まずは、
夕張の石炭大露頭
「夕張24尺層」へ!!
♦ 5,000万年の厚み
このカードも石炭大露頭も、
夕張市立石炭博物館にあるが、
既に冬季休館中。
大倉さんから秘密のコネクションで、
私は特別に大露頭を
見学できるようにしてもらった。
「てつこさん!お待ちしてました~!」
天使の笑顔で迎えてくれたのは、
夕張市石炭博物館の長澤さん。
「早速ですが見に行きましょう!」
長澤「雪があって見づらいですが…
あれが夕張の石炭大露頭
『夕張24尺層』です。」
てつこ「…。」
※春頃の24尺層の写真
あれが夕張の石炭大露頭
『夕張24尺層』です。」
てつこ「…。」
※春頃の24尺層の写真
長澤「そもそも石炭とは、大昔に倒れた
植物が積み重なり、長い年月の間
圧力を受けて層となったものです。
ここで露頭しているのは、
約5,000万年前の石炭層
なんです。
下から十尺層・八尺層・六尺層、
合計二十四尺層(7.5m)の厚さを持つ
良質な瀝青炭層(れきせいたんそう)という地層です。
この地層は、1889年(明治22年)に
幌内(三笠)から調査に入った道庁技師の
坂市太郎(ばんいちたろう)に発見されました。」
てつこ「坂さんの発見のおかげで
夕張での採炭が始まったのか…
つまり、この地層は
炭都(たんと)夕張の歴史の始まり
ということですね。
坂さんありがとう。」
長澤「さすがてつこさん♪
現在見学できませんが、当館には
当時の坑道を再現した模擬坑道もあるので、
復活したらぜひ見に来てくださいね!
次はあの人にも会ってほしいし☆」
てつこ((…あの人???))
植物が積み重なり、長い年月の間
圧力を受けて層となったものです。
ここで露頭しているのは、
約5,000万年前の石炭層
なんです。
下から十尺層・八尺層・六尺層、
合計二十四尺層(7.5m)の厚さを持つ
良質な瀝青炭層(れきせいたんそう)という地層です。
この地層は、1889年(明治22年)に
幌内(三笠)から調査に入った道庁技師の
坂市太郎(ばんいちたろう)に発見されました。」
てつこ「坂さんの発見のおかげで
夕張での採炭が始まったのか…
つまり、この地層は
炭都(たんと)夕張の歴史の始まり
ということですね。
坂さんありがとう。」
長澤「さすがてつこさん♪
現在見学できませんが、当館には
当時の坑道を再現した模擬坑道もあるので、
復活したらぜひ見に来てくださいね!
次はあの人にも会ってほしいし☆」
てつこ((…あの人???))
♦ 北炭の動力源
長澤さんとお別れし、向かったのは
夕張で2箇所目のカードの舞台、
旧北炭滝ノ上水力発電所
夕張で2箇所目のカードの舞台、
旧北炭滝ノ上水力発電所
******
北炭(ほくたん)が所有する炭鉱の動力源として
建設され、1925年(大正14年)に稼働開始。
発電所の面積は182㎡。
発電された電気は、
100km離れた
空知炭鉱(歌志内)
まで送られた。
レンガ壁と白色で縁取るアーチ窓の外観が
印象的で、正面の窓上には
北炭の社章である「☆」が。
公開は外観のみ。
内部では中央に発電機が据えられ、
床から屋根裏までの一体空間。
小屋は鉄骨トラスで組まれており、
レンガ造の建物とは思えないほど
広く明るい空間となっている。
1994年(平成6年)に北炭から
北海道企業局へ譲渡されている。
*****
以上、私の予習内容である。
見られない内部については、
旧頼城小学校の木骨トラス構造を
思い浮かべながら想像で補填。
※Vol13 石炭の倉 を参照してください。
美しいデザインの外観からは、
まるでそこだけ大正時代から
時間が止まっているような、
荘厳な印象を受けた。
♦ 底の見えない濃厚さ
気づくとお昼ご飯を食べそびれていたため、
遅めのランチとして吉野家(よしのや)さんへ。
夕張で吉野家というと、牛丼ではなく
カレーそば。
遅めのランチとして吉野家(よしのや)さんへ。
夕張で吉野家というと、牛丼ではなく
カレーそば。
どんぶりなみなみに注がれた
とろっと濃厚なカレーつゆ。
麺をすくうにもこぼさないよう慎重になる。
ずるずるとこのカレーそばをすすり、
今日の疲れをとばして明日のパワーを蓄える。
バリバリ働いていた炭鉱マンが
目に浮かぶ。
日本遺産「炭鉄港」の
構成文化財があるのは12の市と町。
春から周りはじめ、
ついに私てつこは全ての地域を回った。
でも、まだまだ炭鉄港のことを
知るには全然足りてない…
まるで黒々とした
カレーそばのつゆのように、
炭鉄港には、底の知れない
奥深さがあるんだなあ……
……
うん、原点回帰しよう。
次は私が炭鉄港に出会ったまち、
三笠へもう一度行ってみよう。
一度行った三笠だが、
12の地域を自分の足でめぐった
今の私になら見えることもあるだろう。
(ついでに、久々に
ばあちゃんちにも行くか~)
そう考えながら
私はiPhoneのカレンダーを開き、
次の休みの日に
「三笠」と入力したのだった。
To be continued......
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