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【 てつこの部屋 】 ~ VOL5 いっちゃえ室蘭 後編 ~

伝説のゲーム

ドラゴンクエスト。

誰もが一度は聞いたことがあるであろう、
日本を代表する大人気RPGゲームだ。

私の母が高校生だったころ、
ドラゴンクエスト3というソフトの発売日には、
学校をさぼった子ども達が、デパート前に大行列をなしたそうである。

今聞くと信じられない話だが、
「本当の話だ。」と力強く答えるのは、
当時中学生だった、札幌在住の叔父(母の弟)。

なぜそんなに詳しいのか、しつこく聞くと、

叔父 「だって・・その行列に俺も並んでたもん・・。」

白状しやがった・・。

まもりびと

ゲームの世界に出てきそうな、水色の古い洋館。

次なる目的地であるこの建物が、
旧三菱合資会社室蘭出張所
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大正4年に建築された木造2階建てのこの建物。
戦時中は日本石炭(戦時国策により石炭各社を統合した
統制販売会社)の事務所として活用され、戦後は三菱鉱業
の室蘭営業所として長く利用されていました。

老朽化により取り壊しの話も出ましたが、
歴史的建造物を保存しようと、
市民有志団体が三菱マテリアルから購入し
保存の道筋をつけた、、

と、手元のガイドブックを読みながら入り口まできたところ・・

「こんにちは!」

顔をあげると
ニッコニコ笑顔で声をかけてくる男性。

新手の勧誘かと警戒していると
差し出された名刺には

「むろらん100年建造物保存活用会」

(あっもしかして。さっき読んだ市民有志団体の方?!)


「どうもはじめまして!100年保存会の村田です!」
 
DSC06289.jpg

見るからに優しそうなこの男性が
先の市民団体代表 村田正望さん。

取り壊しの危機にあったこの歴史的建造物を救済し、
2015年、無事に建立100年を迎えることができた立役者だ。

村田さんへ炭鉄港カードを集めていることを伝えると、
建物やそれに関わる市民活動の歴史を詳しく教えていただきました。
 
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その歴史が長い分、
村田さんのお話は魅力的で壮大。


「建物って、歴史の生き証人なんです。
それを保存し、未来に繋げる責任ってあると思うんですよね。」

最後にそう話してくれた村田さん。

炭鉄港の日本遺産認定に貢献した
室蘭を代表する勇者のひとりである。
 

次の街へ

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室蘭最後の目的地となる
民俗資料館でカードをGetしたわたし。

「鉄」、「港」の両面から
北海道の近代化を力強く牽引した室蘭ですが
ここにも炭鉄港を語り継ぐストーリーが確かに存在していました。




三笠で見た立坑櫓に刺激を受け、
この旅を始めて早1ヶ月。

ドラクエファンであった叔父の血筋なのか、
新大陸を見たくてしょうがない冒険者の仲間入り。
 
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着替えがないにも関わらず、旅の延長を決意した私は、
小樽に向かう道中の峠にて、沈む夕日に誓うのでした。

「明日は”なるとの唐揚げ”を食べよう・・」
 
To be continued

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